ワンダフルモーションは、360度撮影した動画を使って地域の情報を”体験”できる新しい形のメディアです。記事内で紹介する360度動画は、主にYouTubeにアップロードしており、誰でも閲覧することができます。
パソコンではマウスドラッグによる操作、スマートフォンではスマホの傾きによって自由に見る方向を変えることが可能であり、それが「あたかもその場にいるかのような感覚」を出してくれます。
ワンダフルモーションでは、直感的に操作可能なスマートフォンでの閲覧を推奨しています。さらに、ハコスコと呼ばれる非常に安価(約1000円)なゴーグルを使用することで、臨場感が増した”体験”を得ることができます。
この記事ではハコスコの使い方を、いくつかある種類別にメリット・デメリットに触れつつ紹介していきます。
ハコスコはVRコンテンツを閲覧する際に使用するゴーグル型のデバイスになります。一般的にはヘッドマウントディスプレイと呼ばれてるものの一つになります。
ハコスコの大きな特徴は、とにかく安いこと!
有名なヘッドマウントディスプレイと比較すると、その値段の差は一目瞭然です。
ヘッドマウントディスプレイ | 価格* | 他に必要なもの |
Oculus Rift CV1 | 95,800円 | 高性能PC |
HTC VIVE | 107,784円 | 高性能PC |
Plastation VR | 68,515円 | Plastation 4 |
ハコスコ2眼タイプ | 1,296円 | スマートフォン |
ハコスコ1眼タイプ | 1,296円 | スマートフォン |
*価格は2016年12月14日 Amazon参照
かなり簡単な表ですが、有名なヘッドマウントディスプレイの価格をまとめたものになります。
Facebookが買収したことで非常に有名になり2016年に製品版の販売を始めたOculus Rift、VR空間上の移動が可能なVIVE、Plastationの名作ゲームのVR体験が期待されるPlastation VRは、いずれもヘッドマウントディスプレイを代表とするデバイスであり、VRを本格的に体験するには欠かせない存在です。
しかしながら、どのデバイスも非常に高価でなかなか手の出せる金額ではありません。しかも、高性能PCやPlastation 4が必要であったりと、ヘッドマウントディスプレイ以外にも購入するものが必要なのは大きな障壁だと言えます。
一方で、ハコスコは非常に安価であることは、表から一目瞭然です。しかも他に必要なデバイスもスマートフォンであり、現代社会において大抵の方が既に持っている点も大きいです。
もちろん、高価なヘッドマウントディスプレイに比べ、没入感が減る、スマートフォンによる処理のため複雑な映像を使用した動画の閲覧は困難などの欠点はあります。ただ、YouTubeの動画を楽しむうえでは十分なデバイスであり、安価なため初めてのVR体験としては非常におすすめできるヘッドマウントディスプレイになります。
1200円程度の安価な値段でVR体験ができるということだけでも、購入を検討したくなるハコスコですが、大きく1眼タイプと2眼タイプの2種類に分類できます。
そこで、以降ではこれらの違いについて説明していきます。
1眼タイプの大きな特徴は、誰でも楽しむことができる、です。
通常、VRゴーグルでは右目と左目に少し違う映像を与えます。これにより、映像に立体感が生まれます。しかしながら、右目と左目に違う映像を与えることで、まだ発育段階である子供が使用すると斜視を引き起こす可能性があると言われており、VRゴーグルは13最未満の使用が禁止であることが一般的です。
ただ、1眼タイプは1枚のレンズでできており、立体感を感じることはできないものの斜視を引き起こすことはなく、年齢問わず遊べるのが特徴になります。またVRの最大の懸念点でもある酔いもしにくいとされています。
こんな人におすすめ!
・酔いに不安がある人
・斜視のリスクが心配な人
・小さい方(特に、7歳未満の人)
2眼タイプは、1眼タイプとは異なり立体視できることが大きな特徴です。
左右に少し違う映像を流すことで体験できる立体映像は、やっぱりVRの醍醐味です。ただ、上述の通り斜視の恐れや酔いを生じる可能性があることが欠点であり、購入したものの、具合が悪くなってあまり使用しませんでした…って話もよく聞きます。
こんな人におすすめ!
・酔いの心配が少ない人
・VRの醍醐味、立体視を楽しみたい人