2015.11.19

VR業界の可能性と課題

ここ数日様々なVR業界の方とお話しする機会があり、VRの普及について自分なりにまとめてみました。

VR業界の今

ここ数年でVR業界が盛り上がりつつあり、ひと昔前よりも一般に知れ渡って来たことを実感しています。

私自身は凡そ7〜8年程前からVR制作を行っており、当時は静止画のいわゆるパノラマVR(当時はまだQTVRの時代)にとても感動し、業務としてのVR制作を開始しました。

それから数年が経ち現在、VRが来ると騒がれ続けられつつも未だにビジネスとしてはまだまだ課題も多いVR業界。それでも近年注目されてきているVR。

ここ数年でVRが注目されてきた要因とは?
改めて考えて見ることにしました。

要因① モーションVR(360°動画)の発展

2〜3年ほど前くらいからでしょうか。360°の動画を制作される方が出てきて、それに伴い360°動画用のハードウェアやソフトウェアが充実し、これまで静止画だけでは伝えることのできなかった臨場感あふれる360°映像の配信が可能となりました。

現在ではyoutubeやfacebookも360°動画のアップロードに対応しており、業界全体が発展してきたことを大きく実感します。

また、これまでは特殊な機材や技術が必要だったVR制作も、RICOH THETAのような誰でも簡単に撮影可能なデバイスが発売され、一般の方でもVRのアップロードが容易にできる環境が出来上がったことは大きな要因でしょう。

要因② ヘッドマウントディスプレイの普及

オキュラスリフトやハコスコなど、誰でも手軽にヘッドマウントディスプレイを購入することが可能になりました。

それに伴い、これまでは主にWEB上でしか見ることのできなかったコンテンツを、よりリアルに体験できる環境が整いました。

また、モーションVRと組み合わせることで、本当に別世界に行ったかの様な体験もできる様になり、VRコンテンツとしての面白さを引き出してくれる重要なツールとなりました。

VR業界の課題

上記の要因のように業界全体がポジティブになりつつありますが、まだまだ大きな課題があると考えられます。

その中の1つに解像度の問題があります。

現在WEBなどで配信されているVRコンテンツは大体2K画質のコンテンツが殆どです。
通常の動画であれば2Kあれば十分綺麗な画質なのですが、360°の一部を切り取って閲覧するVRコンテンツは、2Kではまだまだ画質が足りていない状況です。

単純に解像度をあげて制作することも可能ですが、データ容量の関係などもあり現在は2K画質が主流となっています。

今回聞いた話の中では、現在のフルHDモニタで綺麗なパノラマ動画を再生するには8K位、もしくはそれ以上の画質が必要とのご意見も伺いました。

また、CGコンテンツも容量の問題で、スマートフォンなどではまだまだ満足のいくコンテンツ配信が出来ないのが現状のようです。

VR業界の今後の発展

現在すでに行われつつあるのが、360°動画のリアルタイム配信です。

リアルタイム配信が普及してくると、スポーツや会議など様々な場面でのバーチャル中継が可能となります。

いずれはヘッドマウントディスプレイを装着して、バーチャルで結婚式などに参加する時代も来るかもしれません。

この技術は、今後弊社でも取り組んでいきたい事業の一つです。

また、ハードウェアやインフラが発展してくれば、よりリッチなコンテンツの配信が可能となりますので、動画の解像度向上や、リアルな3Dコンテンツの配信も可能になります。

よって、今後ハードウェアやインフラの発展と共にVR業界もさらなる発展をしていくでしょう。

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mitani

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