広島県のライター奈須礼子です。
今回訪れたのは「三景園」。3月は「梅まつり」が開催されました。海外の人には珍しい日本庭園。360°のバーチャル体験で観光してみましょう。
広島空港からすぐのところに三景園という日本庭園が見られる場所があります。回遊式庭園になっていて、フライトまでの時間に余裕がある時には、ふらりと立ち寄ることができる距離。海外から観光客には特にオススメの日本の庭を散歩できるスポットです。
年間を通じて季節ごとのイベントも開催しているので、今時期の開催イベントはホームページの詳細をご確認ください。
冬の寒さから春の暖かさを時折感じられる頃、春を告げる梅の花が、日本の山里に咲き始めます。この三景園には紅梅・白梅合わせて約70本の梅の木があり、小高い丘に向けて立ち並んでいます。階段は、花のアーチを抜けるように登ることができ、見晴らしの良い頂上には休憩ができる東屋があります。梅の香りに包まれながら、ゆったりと庭を眺めて心休まるひとときを。
梅まつり(3月中旬)…園内に梅の穂のかな香りが広がります
ホタル鑑賞会(6月上旬)…夜間開園が数日行われ、ホタルの飛翔を眺めて楽しめます
花まつり(6月中旬)…100種1万株のアジサイで華やぎます
観月会(9月下旬)…月を愛でる2日間。ライトアップされた園内で抹茶など楽しめます
もみじまつり(11月)…庭園が最も美しく彩られる季節。木々の紅葉を観賞できます
この三景園。広島空港の開港と共に開園された、面積約6ヘクタールの築山池泉回遊式庭園。実は、庭で広島を物語っているそうです。
広島は中国山脈の南側にあり、起伏に富んだ地形をしています。豊かな森林に囲まれ、数多くの渓谷もあります。谷間には山里が、海岸部には瀬戸内海の景勝地があります。
これらの風景を日本庭園の手法を使って庭園化したのが三景園。広島の山・里・海の三つの景色を持つ庭です。
山を表した「三段の滝」、里を表した「竹林」「梅林」「もみじ谷」、海を表した大きなため池は必見です。池の上には潮見亭という数寄屋風水上建築の甘味処もあります。和室からの景色も優雅に楽しめます。ため池は中を覗いてみてください。800匹もの鯉が泳いでいます。鯉の餌やりもできるので、子どもも退屈しない庭の散策になるでしょう。
三景園
住所:広島県三原市本郷町善入寺64-24
開園時間:4月~9月/9時~18時、10月~3月/9時~17時
休園日:12月29日・30日・31日
入園料:大人260円(310円)/小・中学生130円(160円)※( )内は花まつり・もみじまつり期間中/減免制度について(詳細はホームページをご覧ください)