島根県ライターのマイマイです。
今回は島根県の鉄道「三江線」(さんこうせん)についてご紹介したいと思います。
三江線は1930年代から建設が始まり、1975年に全線開通となった、島根県江津市〜広島県三次市をつなぐ全長108kmのローカル線です。
江の川に沿った鉄道で、春には桜、夏には水田風景、秋には紅葉、冬は雪景色、いつ乗っても車窓から見える景色は乗客を楽しませてくれます。
そんな三江線が今、全国的に話題を集めています。
その理由が2018年3月末をもって三江線全線廃止が決定したためです。
JR西日本が災害時のリスクや乗客の減少を理由に2018年4月1日に廃止することを通知しました。
三江線がどのようなローカル線なのかを魅力とともに簡単にご紹介します。
三江線は全35の駅をもち、約3時間半を掛けて108kmを走ります。
島根県を流れる江の川に沿って線路が作られているためにカーブが多く、速度も最高速度が85km/hと控えめです。
そのため普通の列車に比べて外の景色を楽しむことができます。
雄大な自然に囲まれた三江線を360度体験してみましょう!
三江線には魅力的なスポットがたくさんあります!
その一部をご紹介します。
・宇都井駅
宇都井駅(うずいえき)この駅は別名天空の駅とも呼ばれています。その理由が116段の階段の上、地上から約20mの高さにホームが設置されており、他には類を見ない駅となっています。
11月には駅をイルミネーションでライトアップするINAKAイルミが開催され、多くのお客さんが訪れます。
・潮駅の桜と温泉
潮駅(うしおえき)で春には満開の桜が駅からすぐのところで見られます。また今年から桜の開花時期に合わせて地元の方々が1日限りのお祭りを開催しました。桜を見ながら地元の特産品を食べられるイベントで初開催でしたが多くの人で賑わいました。またこの駅から歩いて3分のところに潮温泉 大和荘があります。源泉掛け流しの温泉に浸かりながら江の川は格別です。また宿泊も可能なので旅の計画を立てる際には是非ご利用ください。
廃止が決まった三江線ですが、地元の方々を中心に三江線を盛り上げようと様々な活動が行われています。クラウドファンディングで資金の募り、三江線沿線で一年間イベントを開催するという新たな試みも昨年行われました。
毎週三江線の各地でイベントが行われ、観光客の方や地元の方が積極的に参加して三江線に活気が見られました。
イベントの詳細はこちら
また、この資金で三江線沿線の魅力を紹介する「三江線BOOK」も作成されました。
この本では実際に現地に行って感じたことを学生の視点で書いたガイドブックです。
普通のガイドブックでは取り上げれないような小さなことも取り上げているので三江線を違った視点で楽しむことができます。
私もこの本の記事の作成と学生メンバーの統括をさせていただきました。
廃止が決定した後も多くの人で賑わっている三江線。なくなる前に一度足を運んで見てはどうでしょう!?