
島根県ライターのマイマイです。
今回は松江にあるお寺「月照寺」をご紹介します。
皆さんは松江に茶の湯文化が根付いているのはご存知でしょうか?
松江城では京都、金沢と並ぶ日本三大茶会の1つである「秋の松江城大茶会」が開催されており、多くの市民がお茶と和菓子を楽しんでいます。
以前にご紹介したカラコロ工房などでも松江の和菓子作り体験ができます。
市内にも多くの歴史ある茶舗や和菓子専門店が立ち並んでおり観光客にも松江のお茶は人気があります。
この松江の茶の湯文化を定着させたのが松平家7代藩主松平治郷(まつだいら はるさと)です。
松平治郷は不昧流(ふまいりゅう)という茶道を完成させ、茶の湯文化を広めたことで、松江の市民からは「不昧公」「不昧さん」と親しまれています。
この不昧公のゆかりの地として知られているのが月照寺です。
月照寺は元は洞雲寺(とううんじ)という禅林でしたが、松江藩初代松平直政公(まつだいらなおまさこう)により蒙光山(むこうさん)月照寺として改称復興したのが始まりです。
月照寺の境内には廟が造られており、松平治郷だけでなく9代に渡る藩主の菩提寺として栄えてきました。
墓所と廟門がほぼ当時のまま残されており、境内が国の史跡に指定されています。
松江駅からバスで10分なのでアクセスも良いです。
ここからは360°の写真を交えて月照寺の見どころをご紹介します。
境内には不昧公が愛用していた名水が湧いており、実際に名水を使用したお抹茶をいただくこともできます。
美しい風景を眺めながらゆっくりとお抹茶をいただくと時間が経つのも忘れてしまいますね。
この大きな亀の石像は松江にゆかりのある文豪「小泉八雲」(ラフカディオ・ハーン)の随筆に「月照寺の大亀」としても登場する6代目宗衍公(むねのぶこう)の寿蔵碑 (じゅぞうひ:生前建てる供養塔)です。
この大亀は夜になると動き出し、松江の城下町を歩き回っていたという伝説が残されています。
大亀の頭を撫でると長生きができるとされています。
写真でもわかるようにかなり大きいので頭を撫でるのも一苦労です。
月照寺は山陰のあじさい寺としても有名です。
境内には約3万本の紫陽花が植えられており、6月から7月にかけて多くの観光客が訪れます。
紫陽花だけでなくさざんか、桜、秋には紅葉を見ることができ、四季折々の自然の美しさを楽しむことができます。
松江に伝わるお茶文化を味わうとともに
梅雨の時期の象徴とも言える紫陽花をみて雨を楽しんでみてはいかがでしょうか?
ホームページ
http://www.shinbutsu.jp/36.html
住所
〒690-0047
島根県松江市外中原町179
拝観時間
(4月~11月)9:00~17:00
(12月~3月)9:30~16:30
拝観料
大人・大学生 500円
中学・高校生 300円
小学生 100円