
広島県のライター奈須礼子です。
東広島市西条にある酒蔵通りをご紹介します。酒蔵が近隣し所狭しと並ぶ町、実は、全国を探してもこの西条だけになったそうです。貴重な町並み、
西条酒蔵通りってご存知ですか?広島県までお越しの際には、すこしだけ足を延ばしてみてください。ここは広島県東広島市西条町にある、日本酒を製造している蔵元が立ち並ぶ場所。西条酒蔵通りと名付けられた、1.6キロ圏内で周遊できる観光名所です。最寄り駅はJR山陽本線の西条駅。広島駅から普通電車で40分の距離にあります。西条駅に降り立つと、東側をご覧ください。煉瓦作りの煙突が立ち並ぶように見えてきます。そこが西条酒蔵通り。西条駅から徒歩1~2分の距離です。
まずは酒蔵通りの観光案内が置かれている(公社)東広島市観光協会西条酒蔵通り観光案内所にいってみましょう。朝10時~夕方16時まで開館(月曜定休)しています。
毎月10日には酒蔵のまち「てくてくガイド」(当日受付時間:10時~11時)(受付場所:東広島市観光案内所JR西条駅2階)を参加費無料で行っています。英語が話せるガイドもいます。こちらの詳細は事前にお問い合わせください。
観光協会に立ち寄って、ぜひもらって欲しいのが、この冊子。酒蔵通りの案内がしっかりと書かれています。これさえあれば、1人で散策できますよ。
ここは誰もが水を汲める場所。マイコップや水筒を使って、西条の水を飲んでみましょう。蔵元では、訪れた人に試飲酒が振る舞われます。必ず仕込み水も置かれていますので飲み比べてみてください。酒蔵が密集して立ち並んでいるのですが、仕込み水の味ひとつとっても、同じ味わいのものはありません。ぜひ、感じてみてください。
この360度映像は、新年明けた2017年1月に撮影をしたものです。冷え込んだ冬時期だけ行われる日本酒作り。この寒空のもと、西条出荷のお酒は造られています。この時期の散策は、身を刺すような、痛いくらいの寒さの中ではありますが、蔵人の息遣い、工場が稼働する物音などが感じられます。新春の初しぼり酒も各蔵で出回る時期。金粉入りのめでたいお酒も販売されています。
西条酒蔵通りは世界の日本酒マイスターたちにも有名な場所。農林水産省の支援事業「海外日本酒教育者の訪日研修の受け入れ」のコースに西条酒蔵通りが4年連続で選ばれています。ここ西条で、世界的ワイン教育機関WSETが認定する、日本酒教育者認定資格試験が4年連続で開催されているんですね。世界中から日本酒通が訪れる町になってきました。アメリカ・ノースキャロライナから研修に参加したセーラ・ガータボックさん(41)は、「西条は酒蔵が集まっていて楽しい。日本酒のディズニーランドですね」と素敵なコメントをくれました。
西条酒蔵通りを賑やかに楽しみたい人にオススメなのが、毎年秋に開催される「酒まつり」(2017年2月現在)と、春に行われる「酒蔵アートフェスティバル- ART in 酒蔵 × 西条酒蔵芸術祭→ConecT –」(2017年2月現在)です。
※イベント時は、各蔵のお酒を試飲できるお猪口を販売。イベント毎にお猪口の料金は変動します
気になる散策方法はあったでしょうか?
ぜひ、酒蔵通りにお越しください。