広島県のライター奈須礼子です。今回は竹原市にある竹原町並み保存地区をご紹介します。実は、この町、ご紹介は2度目。前回はおぐりんが2016年12月に紹介してくれました。
→観光名所、町並み保存地区。竹原の歴史的建造物ってどんなの?
さて、竹原町並み保存地区の春のイベントに潜入です。貴重な町並み、360°のバーチャル体験で観光してみましょう。
平安時代、京都・下鴨神社の荘園として栄えた歴史から、竹原は「安芸の小京都」と呼ばれています。
室町時代からは、瀬戸内の交通要衝として港町で栄えました。製塩地として飛躍的に発展した江戸時代、豊かな経済力を背景に、頼家の多くの優秀な学者を輩出。棒瓦葺き、意匠をこらした格子窓を持つ、重厚な屋敷が軒を連ねます。その後は酒造業で大いに栄えました。
その象徴が、落ち着きのある風情が漂う、町並み保存地区。国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。
そんな竹原町並み保存地区は、JR呉線竹原駅から歩いて15分ほどのところにあります。広島空港から車で20分の場所にあるので、空港でレンタカーを借りて日帰り旅行ができる距離です。飛行機便に合わせてJR竹原駅行きのリムジンバスも運行しています。
「町並み保存地区」内には、一般公開されている歴史的建造物、町家造りのカフェや食事処が数多く点在しています。
ただいま開催中のイベント「たけはら町並み雛めぐり」に注目してみました。
これはNPO法人ネットワーク竹原が空家活用事業のひとつとして始めたイベント。2006年に、旧笠井邸で大正時代から平成までの雛人形を7セット飾ったことで始まり、今年で14回目を迎えています。現在では100セットを超える雛人形が保存地区一帯に飾られ、華やかに町を彩っています。
映像の中には猫ちゃんが!お雛さまと一緒に窓際の日向ぼっこでしょうか。可愛らしい映像も合わせてご覧ください。
旧笠井邸の受付を担当されていた寄能道子さん。ひな人形を飾り始めて14年目を迎えました。「ひな人形は1年に一度は箱から出して飾ることで、人形の持ちを良くします。ご高齢になったご婦人から、代わりに出して飾ってくれないかと頼まれたことがきっかけでした。この旧笠井邸に毎年飾っていると、うちにも雛があるからと、お持ちいただくようになって、今では100セットを超えました。並み保存地区の様々なところに飾っています。」と当時のことを伺うことができました。3月20日まで見られるので、ぜひお立ち寄りください。
期間中のイベントについては竹原観光サイトから引用します。
【雛めぐりライブ】~雛人形に囲まれた会場で町並みに響く音色~
●日程・ライブ名
◆「琴&尺八ライブ」
3/5(日)13:00〜
演奏:たちばな会立田冴子社中・都山流尺八楽会二竹会・竹原小学琴クラブ
◆「津軽三味線ライブ」
3/12(日)、3/19(日)、3/20(月・祝)各日11:00〜、13:30〜の1日2回公演
演奏:竹山流津軽三味線田岡隷山社中 場所:旧笠井邸2階
●場所:旧笠井邸2階座敷
●料金:無料
●問合先:NPO法人ネットワーク竹原
(電話:0846-22-0214)
【お雛さまcafe】
お抹茶と和菓子のセットなどをお楽しみください。
●日程:会期中の土・日・祝日、及び3/3㈮13:00〜16:00
●場所:森川邸
●料金:500円
●問合先:森川邸(0846-22-8118)
【こども雛めぐり】~子どもたちが着物姿で町並みを練り歩き~
●日程:3月5日(日)11:00〜
●場所:町並み保存地区一帯
●料金:無料
※参加資格:当日和服でご参集いただけるお子様
※お子様の和服はそれぞれご用意ください
※プレゼントをご用意しますので、事前にお申込みください
●問合先:竹原市観光協会(0846-22-4331)
雛めぐり協賛「お雛さまメニュー」で有料施設が半額に!
2/10㈮~3/20(祝・月) うまいもんまっぷ加盟店と町並み文化施設とのコラボ企画です。協賛店のお雛さまメニューをご利用いただいた方は、文化施設入場券が半額の300円に。 詳しくはhttp://www.takeharakankou.jp/またはhttp://umaimonmap.web.fc2.com/
お得な文化施設周遊券をご利用ください
町並み保存地区内の文化施設をめぐるのに、お得な周遊券をご利用ください。有料4施設(森川邸・松阪邸・光本邸・竹原市歴史民俗資料館)全て入場すると800円のところを600円で入場できます。
販売場所:竹原市観光案内処・道の駅たけはら・森川邸・松阪邸・光本邸・竹原市歴史民俗資料館
時代の移り変わりと共に、変化を見せる雛人形。たくさんの雛に囲まれて、優雅なひとときをお過ごしください。